お笑い芸人の登竜門であり、芸人人生を大きく左右するビッグイベントであるM1グランプリ。数多くのお笑いファンから注目を集める一年に一度の大イベントと言っても過言ではないものの、意外にもそのM1歴代チャンピオンが売れてないという事実はご存じでしたか?
本記事ではM1歴代チャンピオンが売れていないという現実について紹介します。
M1歴代チャンピオンが売れてないって本当?
これまでに千鳥やサンドイッチマン、霜降り明星などを輩出したM1グランプリですが、M1チャンピオンを機に大ブレイクを果たすコンビが多い一方で全く売れてないコンビも存在するのが現実です。M1はお笑い芸人の人生を大きく左右するイベントであり、優勝すると翌日からひっきりなしに仕事の依頼が飛び込んでくるとまで言われていますが、実際その人気がいつまでも継続するとは限らないのです。
M1はあくまでお笑い芸人たちのスタート地点であり、優勝後も売れ続けていくのは決して簡単なことではなく、実際にM1チャンピオンをピークとして以降は下校線を降っていったコンビも少なくありません。
ここからはM1歴代チャンピオンで売れてないコンビについて紹介していきます。
①パンクブーブー(2009年)
2009年のM1でチャンピオンになったパンクブーブーは、その後2011年にはTHE MANZAIで優勝を果たすなど一時はトップお笑いコンビとして人気を博したかのように見えました。しかし一流お笑いコンビと比べるとイマイチ人気は伸びず、いつしかパンクブーブーはM1とTHE MANZAを獲ったのに売れてないと言われるようになりました。
M1優勝後に売れることができなかったことに対して、パンクブーブーは後に大人気テレビ番組「しくじり先生」に出演した際、「優勝後は地方での営業が多く、テレビ出演が多くなかった」と原因を分析しています。売れているお笑いコンビは必ずと言っていいほど冠番組を持っているものの、パンクブーブーは地方の営業に趣を置きすぎたあまりテレビ出演のチャンスを多く逃したのが売れなかった原因だと分析しているようです。
②銀シャリ(2016年)
「しゃべくりでいくぞ」のネタで2016年にM1優勝果たした銀シャリですが、M1優勝後は思っていたほど仕事量が変化したとは言え難い印象を持っている方も多いのではないでしょうか。その理由として、実は銀シャリはM1で優勝する前から大阪では一定数の人気と知名度を持っており、全くの無名というわけではなかったのでM1優勝の恩恵をそれほど受けなかったといわれています。
実際に本人たちもM1を優勝して東京に拠点を移しても仕事量はそこまで変わらなかったと語っており、大きな変化はなかったようです。ただ銀シャリは今でも評価はされているので、M1優勝しても売れてないというより爆発的に人気が伸びなかっただけ、という表現が適切なのかもしれませんね。
③とろサーモン(2017年)
久保田さんの素っ頓狂なボケで2017年のM1を制覇したとろサーモンですが、残念ながらその後は人気が伸びたと言えないどころか、大きく下校線を辿ってしまいました。その理由としては久保田さんのオンラインカジノへの関与に対する不祥事、そして物議をかもしたSNSでの投稿などによりテレビ出演が一気に減ってしまったことが挙げられます。時折ファンの間では解散説が囁かれるほど人気は低迷しており、現在はコンビというよりもソロでの活動が多いという印象を受けます。
M1で優勝するだけの実力があっただけに、このように不祥事が原因で伸び悩んでしまうのは正直もったいない感じがしてしまいますよね。
④ミルクボーイ(2019年)
2019年のM1で歴代最高得点を叩き出して優勝を成し遂げたミルクボーイも、その後思うように売れてない芸人だといわれています。しかしミルクボーイは一流お笑いコンビにはなれていませんが、2025年現在でも根強い人気を誇っており、未だM1で披露した「コーンフレーク」のネタはファンの間で愛され続けています。ポテンシャルは間違いなくありましたが、本人たちがM1優勝後に東京へは進出しなかったのも大きかったのではないでしょうか。
ミルクボーイはM1歴代チャンピオンの中でも売れてないというより、直後は爆発的に伸びたものの一流コンビにはなり損ねたという表現が適切だといえるでしょう。
⑤ウエストランド(2022年)
2022年のM1で優勝したウエストランドもまた、M1歴代チャンピオンの中では売れてないといわれています。その理由はツッコミ担当の井口さんのスタイルがかなり毒舌であり、視聴者の中でも評価が大きく分けて万人ウケしにくかったことが原因ではないでしょうか。
M1のような短期間の大会では視聴者に強烈なインパクトを残しやすいものの、それが日常化すると慣れてしまって新鮮味がないとの声も散見されています。
加えてSNSで猥褻な画像を送信、タクシーの運転手に暴行を加えるなどの不祥事もまた、ウエストランドが思うようにM1優勝後に伸び悩んだ要因だといえるのではないでしょうか。
2位の方が売れるというジンクスも
お笑いファンの間では実はM1では優勝したコンビよりも2位のコンビの方が後々売れるという面白い意見もあります。歴代のM1でチャンピオンよりもブレイクしたといわれる主な2位のコンビは以下のとおりです。
- 南海キャンディーズ
- オードリー
- スリムクラブ
- かまいたち
確かに2位とは思えないほど、そうそうたる豪華な面々ですよね。ただ実際は2位の方が売れるというわけではなく、M1優勝後にどれだけテレビ出演を増やせるか、そしてお笑いだけではなくトークスキルでファンを集められるかが重要だといわれています。あくまでM1は通過点であり、間違いなく大事なのはその後の立ち回りだといえるでしょう。
まとめ
今回はM1の歴代チャンピオンで売れてないといわれるコンビを紹介しました。今回の記事で紹介したM1の歴代チャンピオンで売れてないコンビには不祥事など何かしらの理由があることが分かったかと思います。年々注目度が高まっているM1ですが、今年はどのようなコンビが出てくるのでしょうか。優勝の行方はもちろん、優勝後の人気にも注目してみてみるとより楽しめるのではないでしょうか。